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木材の魅力語らせてください

皆様、最古の資材とは一体何かわかりますか?

文字通り木材が石材と並んで人類が手にした最古の資材です。
日本でも縄文時代の竪穴式住居から、現代の木造住宅に至るまで使い続けられております。

日本は、特に森林資源が豊富にあるため、木造建築物が多く、「木の文化を育んできた国」といわれています。

 

木材は歴史ある資材で、我々は木材の加工技術を発達していきました。その中でも魅力的な建造物をご紹介します。

最近では、集成技術、不燃技術、防蟻技術などの技術が駆使されるようになりました。その結果、木材は、耐久性を持ち、災害にも強い素材として扱われるようになり、鋼材やコンクリートとなどと代替できるほどになりました。そして、大規模な公共建造物等にも木材が使用されるようになってきました

 

日向市駅/地元の杉を使用

宮崎県の日向市駅/地元産の杉を使用

 

大館樹海ドーム/秋田県

大館樹海ドーム

特に秋田杉の集成材(ラミナと呼ばれる厚さ2.5~4cm程度の板を強力な合成樹脂接着材で複数枚重ねて作る製材。)を使って建設された秋田県の大館樹海ドームです。

格子状の梁は、秋田スギでできており、実際に見ると、とても美しいものです。世界最大級(ドームは長径178m)のスギ集成材ドームです。

 

ですが、皆様の記憶に新しいのは新国際競技場ではないでしょうか。

こちらも国産材を利用した建造物です。

日本の伝統的な木構造に現代ならではの技術が駆使されます。外観では、日本建築の特徴を活かすべく、梁と柱と開口で構成され、日本の木の文化を象徴するようなスタジアムになっています。スタンドの観客席は、屋根の木材に包み込まれるような「日本らしさ」を感じる空間となりました。

 

この様に木材を利用した歴史的建造物は数多くあります。人々の生活を豊かにし、歴史を創る木材には感謝ですね。