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国産作物の海外マーケット戦略とは

国産作物の海外マーケット進出に向けて、販売する作物の策定や販路獲得、販促のためのマーケティング、品質を保つ流通経路の確保など、解決すべき課題は多くあります。

 

日本農業の多くは主に中国や台湾、タイなどの東南アジアへの輸出を行なっており、中国や台湾では春節と呼ばれる旧正月の祝いには「赤いもの」を飾る習慣があり、春節にりんごを食べると1年間健康に過ごせるといわれていることから、りんごの需要が高くなります。

香港では日本の食をPRするイベントが開かれ、ショーケースには日本料理店の弁当が並んでいました。

日本の農林水産物・食品の輸出額は年々、増加していて、去年は1兆4148億円と過去最高を大きく更新しました。日本の食が改めて世界に注目されています。 去年、輸出額が目立った主な品目は青果物やウイスキー、ホタテです。海外での家庭消費が拡大した青果物は474億円、知名度の向上が追い風となったウイスキーは560億円、アメリカや中国への輸出が拡大したホタテは910億円になりました。

このように、各国でニーズの高い作物を調査し、現地のバイヤーや小売店などの販路を開拓していくことがとても重要です。

 

こうした中、特に世界で今、注目されている日本の食材は「こんにゃく」です。

 

英語では「Konjac(コンジャック)」と呼ばれていて、ヨーロッパではビーガン、いわゆる動物性の食品を口にしない人に人気で、ラーメンの麺などにアレンジされたものが人気だといいます。

例えば他にも、こんにゃくジャーキーやこんにゃくわらび餅などもあります。 加工したこんにゃくを多く生産しているのは、こんにゃく芋の生産量が全国の9割以上を占めている群馬県です。アメリカのスーパーの担当者が工場を直接訪れ、新商品を共同で開発した会社もあり、「枝豆こんにゃく」という商品がアメリカのスーパーに並んでいます。 群馬県によると、こんにゃく製品の昨年の輸出額は約3億円で、9年前と比べると4倍になっているということです。

 

日本の食の輸出が好調な一方で、日本全体を見ると貿易収支は赤字が続いています。これを少しでも改善させるカギとなってくるのが、食の輸出というわけです。
やはり海外市場に合わせて、日本の食を輸出していくことが重要です。

海外に日本の食品を、世界の方に愛される日本食であり続けられるようにしていきたいと思います。