本日ご紹介するのは、、、「うんこ」です!
鶏糞堆肥(発酵鶏糞)は、即効性の高さから、基肥にも追肥にも利用できることが魅力の有機質肥料です。肥料焼けやカルシウム過剰症などに注意する必要があるものの、うまく活用できれば大きな効果が期待できます。
「鶏糞堆肥(発酵鶏糞)」とは、鶏糞を十分に発酵させた堆肥です。発酵鶏糞のほかにも、鶏糞を乾燥させた「乾燥鶏糞」や、高温で炭化させた「炭化鶏糞」などもあります。
牛糞や馬糞なんてのはホームセンターにもある聞き馴染みのあると思いますが、鳥のフンは公園でしかみないのではないのでしょうか。(笑)
肥効率の高さと即効性が魅力の有機質肥料
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鶏糞堆肥の魅力は、即効性の高さから、基肥にも追肥にも利用できる点です。
また、牛糞や豚糞よりも、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)、バランスよく、多く含まれていることがメリットです。なぜなら、窒素(N)は葉の生長、リン酸(P)は開花や結実の促進、カリウム(K)は作物を丈夫にする作用があるからです。
鶏糞には特にリン酸が多く含まれているものの、窒素やカリも豊富に含まれています。根や葉の生長に関しては化学肥料と同程度の効果が期待できるでしょう。
牛糞よりも即効性が高いものの、土壌で分解されやすいため、効果が切れるのも早いという特徴があります。また、糞尿であるためわずかながら臭いがあります。
施用してから窒素量が安定するまでに時間がかかります。基肥として使用する場合は、定植・播種の1週間程度前に、施用したほうがよいとされています。
牛糞と鶏糞の違いは・・・
牛糞堆肥は、鶏糞堆肥と同じ代表的な有機質肥料です。C/N比が高く、豊富に含まれる繊維が土壌の通気性や保水性、保肥性を高めてくれます。そのため、即効性のある鶏糞堆肥とは反対に、遅効性の肥料といえます。
いかがだったでしょうか。堆肥の成分を理解して使い分けるのもいいですね。
鶏糞堆肥は、肥料焼けやカルシウム過剰症などに注意する必要があるものの、うまく活用できれば大きな効果が期待できます。
皆様は「ネギハミグリバエ」って聞いたことありませんか??
「ハエ」はよく皆様見かけることは多いのではないのでしょうか。
ただただウザいハエは農業にも影響することもあるんですよ、ハモグリバエ類にはトマトハモグリバエ、マメハモグリバエ、ナスハモグリバエなどがあり、さまざまな作物で被害が出ます。
ネギに発生するものの多くは「ネギハモグリバエ」です。ネギハモグリバエは、成虫・幼虫ともにネギの葉を食害し、白く目立つ食害痕を残して商品価値を著しく下げる厄介な害虫です。
特に、近年発生している遺伝子の異なるタイプのネギハモグリバエは、従来のタイプよりも被害が著しく、各地で深刻な問題となっています。
ネギハモグリバエの被害
ネギハモグリバエ 成虫の食害痕 産卵痕
HP埼玉の農作物病害虫写真集
成虫による被害は、主に雌成虫が葉の表面に小さな穴を開けて吸汁することで、点々と1列に並ぶ白く小さな食害痕が残ることです。また、葉肉の内側に、半透明のゼリー状で0.2mmほどの楕円形の卵を産み付けます。
卵からふ化した幼虫は、葉の内部に潜り込んで葉肉を食害します。食害痕は白く不規則な線になります。
後述する新しい系統の場合は、多発すると食害痕が癒合して葉全体が白化し、幼苗期に被害が多発すると、株ごと枯れることもあります。
ネギハモグリバエの特徴は??
ここからは閲覧注意ですよ・・・
ネギハモグリバエの見た目は、成虫は体長約2mmで頭や脚が淡い黄色、小楯板(胸部の背側)と腹部が黒いのが特徴です。
ネギハモグリバエの発育適温は20~25℃で、発育に必要な期間は25℃の条件下で約20日といわれています。他方、卵から羽化まで25℃で36日、30℃で19日とする研究結果もあります。
春と秋に多発し、真夏と真冬は非常に少なくなり、土中で蛹の状態で越冬します。年間では5~6回発生すると見られています。
いかがだったでしょうか。害虫は農業においてとても大きな問題です。
ネギハモグリバエはネギ栽培における代表的な害虫ですが、天敵や効果のある農薬も多く、それほど防除は難しくありませんでした。しかし近年遺伝子の異なる品種が出現するなどの甚大な被害が各地で報告されています。
被害の最新情報などをこまめに確認して臨機応変に対策していくことが大切ですね。。
久しぶりにやって参りました。こんな仕事があるの??!シリーズ
木のお医者の「樹木医」などなどをご紹介してきた今シリーズ・・今回は…?
土のお医者の「土壌医」です!!
作物の栽培において、土作りは収量や品質に直結する重要な要因です。「土壌医検定」は理論的な土作りの知識を持つ人材育成を目的としており、農家にとっても有益な資格といえます。
土壌医検定とは、土壌診断や施肥改善、作物生育改善など、作物の土作りに関する知識量や経験値を測る資格試験の制度です。
農林水産省などが後援となっており、一般財団法人日本土壌協会が運営 を行っています。資格には、1級~3級があります。
近年、地力の低下や土壌病害の発生など、生産コストの低減が課題となっており、土壌診断に基づいて土作りを推進させることが重要となっています。一方で、こうした課題に対応できる土壌の専門家が減少していることから、この「土壌医検定」が作られました。
試験に合格したあと、公式サイトから登録申請を行うことでそれぞれの級に応じた資格名を名乗ることができます。1級は「土壌医」、2級は「土づくりマスター」、3級は「土づくりアドバイザー」です。
必要とされる知識と土作りの指導実施レベルは以下の通りです。
土作りに関する基礎的な知識や技術を有し、アドバイザーとして対応できるレベル
土作りに関するやや高度な知識や技術を有し、土壌診断の処方箋を作成できるレベル
土作りに関する高度の知識や技術を有し、かつ、5年以上の指導や就農の実績があり、処方箋作成とともに施肥改善や作物生育などの改善の指導ができるレベル
資格登録には受験料とは別に費用がかかりますが、名刺などに「土壌医」と記載でき、資格を登録した人との間で情報共有ができるようになるため、取得後も有効に資格を活用しやすくなるなどのメリットがあります。
登録は強制ではありませんが、長期的な目で見ると登録するのがおすすめです。
そんな「土壌医」の気になる合格率は、合格目標は3級が50問中30問以上、2級が60問中40問以上、1級が100点中70点以上となっています。ただし、1級は全体の点数が70点を超えていたとしても、業績レポートが20点以上に達していなければ不合格です。
2019年度の合格率は、3級が57.7%、2級で30.5%、1級は30.9%となっています。2020年度は、3級が56.5%、2級で31.9%、1級は28.4%でした。
3級は毎年6割近くが合格しているのに対し、1級や2級は2~3割前後で推移していることから、1級や2級は特に難易度の高い試験であることがうかがえるでしょう。
「土壌医検定」は作物の収量や品質向上にも繋がるなど、農家にとってもメリットの大きな検定です。資格を持っている方も少ない「土壌医」の資格を持っていると大きな武器になるかもしれませんね。
前回も農業の被害で「鳥獣被害」についてご紹介しましたが、本日は「ネズミ」をピックアップしてご紹介します。
ネズミの被害は衛生面の問題が取り上げられるケースも多くありますが、農家にとっては食害による収量減などを引き起こすことも問題です。また、病害や寄生虫の媒介などの厄介な問題を引き起こすことのある害獣であるため、防除を怠ってはいけません。
農林水産省の「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(令和元年度)」によると、2019年度のネズミによる被害金額は7,900万円となっています。
これは鳥獣害被害全体の約0.6%に過ぎませんが、ネズミによる被害は作物だけではないため、被害額が少ないからといって油断してはいけません。まずは、ネズミがもたらす被害をしっかりチェックしておきましょう。
出典:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況(令和元年度)」よりminorasu編集部作成
食害
サツマイモ(甘藷) ハツカネズミによる食害
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ネズミによる代表的な被害は食害です。ネズミの種類によっても異なりますが、サツマイモ(甘藷)やニンジンといった根菜類をはじめ飼料用の稲や麦類など、非常に幅広い作物が被害を受けます。かじられた作物は品質が低下するため売り物にならず、農業所得の減少につながります。
ネズミは自らの食欲を満たすためだけに作物をかじっているわけではありません。ネズミには前歯の中心にある門歯がずっと伸び続けるという特徴があり、その手入れのために身近にあるものをかじる習性があります。そのため、倉庫内の家具や電気コードなどをかじられることもよくあります。
特に施設園芸においては、配線がかじられて暖房機などの設備が停止して作物へ間接的な被害を及ぼすケースもあるので注意が必要です。ネズミにかじられた配線がショートして火災につながる可能性も考えられるため、被害が大きくなる前に早めの防除を心がけましょう。
病害や寄生虫の媒介
ネズミは各種の病害や寄生虫を運ぶ存在としても知られています。
ネズミが媒介する代表的な寄生虫として挙げられるのが宿主の血を吸うイエダニです。基本的には宿主であるネズミの血を吸っていますが、そのネズミが死んでしまうと血を求めて周囲の人を噛むことがあり、噛まれた箇所は赤い湿疹ができて激しいかゆみが生じます。
また、ネズミはいたるところに出没して病原菌を含む糞をします。特にサルモネラ菌を媒介することで知られており、ネズミの糞が付着した作物を人間が食べると食中毒を引き起こす恐れがあるので気を付けなくてはいけません。
そのほかにも腹痛や頭痛といった症状がでる腸チフスや、2018年に日本国内で流行したCSF(豚熱)といった病害もネズミが媒介する可能性が指摘されています。
出典:松本家畜保健衛生所「長野県畜産試験場における CSF(豚熱)発生に係る一考察」
最後にネズミの種類をそれぞれご紹介します。
ほ場に出没するネズミの中でも比較的サイズが大きいのがドブネズミです。
体長は20~30cm、体重は150~500gくらいまで大きくなる個体もいます。毛は白みを帯びた灰褐色であることが多く、ほかのネズミに比べて耳が小さい点も特徴です。性格は獰猛で人を噛むこともあるので、見つけても安易に近づくのは避けましょう。
ドブネズミは雑食性であることから肉や魚を中心として基本的に何でも食べます。寒さに強く泳ぎも得意なので水気の多いじめじめした場所を好む傾向にあり、屋内では台所などの水回りや下水道、屋外であれば地中に巣を掘って生活しています。
殺鼠剤が比較的効きやすいため、化学的防除が基本となるでしょう。
クマネズミはドブネズミよりも一回り小さい種類のネズミです。体長は15~25cm、体重は150~200gが一般的なサイズで、毛色は黒色や茶褐色をしています。体の割に耳が大きかったり、尾が長かったりする点でドブネズミと異なります。
また、ドブネズミに比べて機動性が高く、壁面を垂直に駆け上がったり、綱渡りをしたりすることも得意です。そのため、倉庫などの建物内部に侵入して巣を作ることも多く、建物の上層部や天井裏などに生息していることもあります。
クマネズミにはイエダニが多く寄生していることから積極的な防除を心がけましょう。ただし、警戒心が強く罠にかかりにくいうえ、殺鼠剤に強いスーパーラットと呼ばれる個体がいるなど、防除が難しいケースも見られます。
ハツカネズミは一般的に体長6~9cm、体重10~20gの小柄なネズミです。毛色は褐色や黒色でクマネズミと似ているものの、サイズの違いで判断できます。
性格は穏やかで好奇心旺盛ですが、食害や病原菌をもたらす害獣である点はほかのネズミと同様なので防除に努めなければいけません。
ハツカネズミは野ネズミに分類されますが、屋外だけでなく物置小屋や天井などの屋内にも生息しています。寒さに弱い一方で乾燥には強く、水のない空間でも生存できますが、好奇心が強いことから罠にかかりやすいのでクマネズミに比べると対処しやすいでしょう。
農作物全体におけるネズミの被害はそれほど大きくありませんが、病害や寄生虫を媒介するといった被害も考えられるため、積極的な防除に努めたほうが無難です。防除方法にはさまざまな種類があり、ネズミの種類によっても効果的な対策は異なります。ネズミの巣や通り道を把握してから対策を実行したほうが効果的です。皆様も模索して最善な防止策を考えていきましょう。
「太陽土壌消毒」なんて聞いたことないですよね。
この「太陽土壌消毒」はまさに画期的なんです。。。
太陽熱土壌消毒とは、太陽光を利用した加熱処理によって土壌の地温を上昇させて行う農地消毒方法の1つです。
太陽熱土壌消毒は、土壌の保温効果を維持するために土壌中水分量を増やし、通常は農業用ビニールやマルチで地表面を覆うことで土中の熱伝達を高める処理を行います。
太陽熱土壌消毒により、土壌病害虫の密度低減と同時に、雑草種子の防除や連作障害の抑制が期待できます。
特殊な機材を必要としないため、安価で実施できることが太陽熱土壌消毒の大きな利点です。ただし、太陽熱を利用する消毒法であるため、消毒効果は天候に左右されやすい点には注意が必要です。
密閉可能な施設内では消毒効果が高いものの、露地での実施時や冷夏の年には十分な効果を発揮できず、病害虫が発生する可能性があります。このため、太陽熱を地下に効率的に伝えることや、保温効果を持続させることが重要になります。
太陽熱土壌消毒を行うプロセスと注意点
太陽熱土壌消毒の手順は、地表を被覆して太陽熱消毒を行ってから、基肥・畝立てをして定植するのが一般的でした。
この効果を安定させるために、宮崎県総合農業試験場が開発したのが「宮崎方式」と呼ばれる基肥・畝立て後に消毒処理を行う方法です。消毒完了後は、耕起はせずにそのまま定植するため、再汚染のリスクが低くなります。
太陽熱土壌消毒は、平均気温30℃前後の日が多いかつ土壌が水分を多く保持している季節に実施することが望ましいため、最適期は梅雨明けの7月中旬から8月下旬頃となります。灌水を行う直後の地温確保も重要です。晴天日が4日以上連続する日を狙って灌水しましょう。
また、夏季の施設密閉の際には、機材や精密機器の高温障害にも注意が必要です。機材などは施設の外に持ち出すか、天窓の解放または遮熱シートで対策しましょう。
土壌の土質によっては、排水が良好なため還元状態にすることが難しい場合もあります。このような場合は、太陽熱消毒では十分な効果が得られないため、土壌くん蒸剤処理や抵抗性品種の導入など、異なる防除方法を適宜組み合わせる工夫が必要です。
太陽熱土壌消毒は、太陽光を利用して土壌の地温を上昇させ、土壌中の病害虫や雑草の種子などを防除する土壌消毒方法です。
特殊な機材を用いることなく比較的安価に行うことができる土壌防除方法ではありますが、天候不良や気温の低下によって防除効果が左右される可能性があります。
そのため、太陽熱土壌消毒を実施する際は、太陽熱を効率的に伝え、保温効果を維持するために十分な灌水を行うことが重要になります。
「草刈りロボット」なんてのは皆様が生活の中にも、かなり溶け込んでいるのではないのでしょうか?
渋谷の宮下パーク屋上には草刈りロボットが常に稼働しております。
今年度の国際農機展2023でも最新型の草刈りロボットなどが展示されておりました。
では農業で草刈りロボットを導入するメリットはなんでしょうか。
ロボット草刈機はリモコン操作や自律走行で運転できるため、除草作業の省力化につながるのがメリットです。除草作業の省力化で生まれた余力を別の作業に振り向けられるため、収益拡大のチャンスも生まれるでしょう。
さらに、斜面からの滑落や飛散物による負傷、高温下での熱射病などのリスクも回避でき、作業者の労働環境の改善にもつながります。
近年では農業の担い手や農繁期のアルバイト不足が深刻化していますが、作業員が足りない状態でも除草作業を実施できるので作物の病害虫リスクの軽減にも効果的です。
耕作放棄地や荒廃農地の除草作業が可能
草刈りロボットを導入すると、作業者の立ち入りに危険が伴う場所でも安全に除草作業を行えます。耕作放棄地や荒廃農地でも除草作業が可能なため、農地再生の目的でも活用されています。
ロータリー耕耘で除草すると、雑草の種子が土壌に埋め込まれ、農地再生後に雑草に悩まされる事例も見られます。しかし、草刈りロボットの場合は土壌表面の雑草だけを刈り取るため、種子を土壌に埋め込むことなく処理でき、雑草対策の効果が高まります。
さらに雑草対策の効果を高めるためには、草刈りロボットで除草した後に除草剤の散布や大型プラウによる反転耕を実施するのがポイントです。
位置情報や作業履歴のデータ活用が可能
草刈りロボットの機種によっては、RTK-GNSS(位置情報データによって基準地から現在位置を特定する技術)で高精度な位置情報を取得したうえで自律移動が可能です。ほ場の外周にエリアワイヤーを張って、作業エリアを指定できる機種もあります。
また、画像認識機能により、樹木などの障害物の位置や草刈りが済んだ場所を検出して高精度かつ効率の良い除草作業を実施できます。
さらに、作業履歴のデータを活用して適切な除草時期を予測し、除草を行うことで、病害虫の発生リスクの軽減を図ることも可能です。
草刈りロボットの導入により、ほ場の除草作業の省力化や安全性の向上が期待できます。エリアワイヤーやRTK-GNSSを活用した自動運転に対応した機種も開発されています。
これまで草刈りに必要だった作業員を別の農作業に振り向けることで、人手不足対策や収益力向上に寄与できる点も、草刈りロボットの特徴です。また、耕作放棄地や荒廃農地の再生にも草刈りロボットを活用する事例もみられます。
森の天文台
展示室では銀河の森、オーロラ、宇宙の美しいパネル展示、宇宙探検コンピューターや70インチ大型モニターによる宇宙の体験学習ができ、2階は大型望遠鏡ドーム、小型望遠鏡観測室、大勢の人が星空を楽しめる屋上広場になっています。
満天の星の銀河の森天文台
陸別町は、環境庁(現:環境省)より昭和62年度に「星空の街」に選定され、平成9年度には「星空にやさしい街10選」に認定されました。
この自然環境豊かな特性を活かし「りくべつ宇宙地球科学館(愛称:銀河の森天文台)」を建設しました(平成10年7月7日開館)。
当天文台は一般公開型天文台としては日本最大級の115cm反射望遠鏡をはじめ、30cmクラスの小型望遠鏡4基、15cm大型双眼鏡、4連太陽望遠鏡等を備える公開天文台です。
1階展示室では、銀河の森、オーロラ、宇宙の美しいパネル展示、宇宙探検コンピューターや70インチ大型モニターによる宇宙の体験学習ができます。2階は大型望遠鏡ドーム、小型望遠鏡観測室、大勢の人が星空を楽しめる屋上広場となっています。
また、2階総合観測室には、名古屋大学宇宙地球環境研究所の「陸別観測所」と国立環境研究所の「陸別成層圏総合観測室」が併設されており、主に成層圏・対流圏の大気やオーロラ等の研究を行っています。
またまたスマート農業なのですが、ドローンを活用した水稲栽培が注目されています。
水稲栽培では、以下の用途でドローンを活用できます。
・直播
・農薬散布
・肥料散布
・モニタリング
・鳥獣対策
農業用ドローンが多数販売されており、用途に合わせた機種を導入して農作業の時間短縮や省力化を実現している農家も見られます。
本日は「直播」「農薬散布」「モニタニング」についてご紹介します。
直播
ドローンを活用した直播では、粒剤散布装置を搭載した農業用ドローンを高度1.5m前後で飛行させて、湛水状態のほ場に水稲の種子を播きます。浮き苗・鳥害の発生を防ぎ、種子の蒔きムラを最小限に抑えるために、鉄コーティング種子を用いるのが一般的です。
土中打ち込み播種機を搭載すればほ場に条を作りながら直播でき、播種精度の向上につながります。水稲の直播では出芽や苗立ちの安定性に課題があるため、播種量を多くするのが収量低下を防ぐポイントです。
ドローンによる直播を取り入れることで、作業時間を短縮できます。実際に、JA新いわての事例では、ドローンを活用した10a当たりの播種時間は0.82時間で、移植栽培での作業時間(4.05時間)と比べて80%の作業時間短縮につながりました。
農薬散布
農薬散布にドローンを活用する農家も増えています。農林水産省によると、2020年度のドローンによる農薬などの散布実績は11万9,500haで、散布面積は年々、拡大傾向にあります。
無人ヘリコプターと比べると飛行時間や農薬の搭載量が少ないのが課題ですが、農業用ドローンは小回りが利くのでほ場周辺に障害物がある場合でも農薬を散布できます。そのため、中山間地をはじめ狭いほ場や形状が複雑なほ場でも、効率的に農薬を散布できるのが特徴です。
ドローンの低空飛行で農薬を散布すると、無人ヘリコプターと遜色ない防除効果を期待できます。
モニタニング
ドローンは水稲の生育状況のモニタリング(ほ場センシング)にも活用されています。
ほ場内でRGBカメラやマルチスペクトルカメラを搭載したドローンを飛行させ、撮影した画像からNDVI値を算出して生育状況や地力を把握します。生育状況や地力をデータ化できるため、栽培ノウハウの継承にも効果的です。
ほ場の画像をAIで解析して、病害虫や雑草の発生箇所を検知する技術も実用化されています
最後に皆様が気になっているドローンの導入コストは・・
農業用ドローンを効果的に活用するには、用途ごとに適した機種選びが重要です。多くの機種が農薬散布に対応していますが、ほ場センシングや鳥獣被害対策に特化した機体も見られます。
農業用ドローンの導入コストは80万~300万円前後が目安といわれており、搭載するオプションなどによっても価格が変化します。ほ場の規模に合った最大積載量・飛行時間の機体を選ぶのがポイントです。
また、ドローンを使用する際は、無人航空機の登録申請と飛行許可・承認申請書の提出が必須です。どちらもオンラインでの申請が可能なので、農薬等の散布やほ場のモニタリングを開始する前に、忘れずに手続きを済ませましょう。
青く輝く神秘の池。
北海道の美瑛町にある「白金青い池」。もともとは、美瑛川に作られた堰堤によってできた人造池として存在していました。時が経つに連れ、自然の力により不思議な程に青く輝くようになったといいます。
現在では、世界的に有名な絶景スポットとして知られるようになり、多くの観光客が訪れる観光地となりました。
白金青い池は、訪れる季節や天候によって、全く違く表情を見せる事でも知られています。
春は優しいエメラルドグリーンに、夏は周りの木々の新緑とのコントラストも楽しめる明るいブルー、秋は色づく紅葉と水鏡の絶景、冬は凍り付く池と白銀の世界。四季折々で出会える異なった青い池を楽しめます。
特に風のない日の水面に映し出される景色が綺麗です。
大人気の観光スポットなので午前中が狙い目です。
洋ラン農家の現状
華やかで見栄えのする洋ランは、冠婚葬祭を中心としてさまざまなシーンで使われています。これらの洋ランは、実は、花きの中で販売単価が高い品目でもあります。今回は、収益性の高い栽培品目を探している花き農家のために、洋ラン栽培の現状や課題、成功事例などを紹介します。
贈答用やお祝いの場を華やかに彩る花として人気がある洋ランは、花き類の中でも需要が高く、生産額で菊に次ぐ2位を誇ります。また、栽培に適した環境を整えるためのコストはかかるものの、その分高単価で取引されている点も特徴です。
高い生産額と高い販売単価
農林水産省が2019年12月に発表した「花きの現状について」という調査報告によると、洋ラン(鉢物)の産出額は菊の625億円に次ぐ364億円です。仏花などでニーズの高い菊に比べると、およそ60%程度の生産額しかありませんが、ここでは販売単価に注目してみましょう。
農林水産省「令和2年産花きの作付(収穫)面積及び出荷量」によると、菊の出荷量は13億本であるのに対し、洋ラン(鉢物)は1230万鉢となっています。つまり、洋ラン(鉢物)の出荷量は菊の1%程度にすぎません。
それにもかかわらず、生産額は菊の約60%もあるという事実が、洋ランの販売単価が非常に高いことを示しています。
国内で生産されている主な洋ランの品種
一口に洋ランといっても、その種類は膨大で、それぞれに特徴が異なります。
日本で最もポピュラーな品種として知られているのは、一般的にコチョウランとも呼ばれるファレノプシスです。縁起のいい花言葉(幸福が飛んで来る)や、エレガントな見た目の美しさなどから、開業祝いのギフトなどによく利用されています。
また、シンビジウムやデンドロビウムなども比較的栽培されることの多い品種です。
ファレノプシスに比べて落ち着いた印象を与えるシンビジウムは、寒さに強く花持ちがよいのが特徴です。
一方、デンドロビウムは光沢のある花をたくさん咲かせるうえ、原種が1,000種類以上あるとされるほどバリエーションに富んでいることから消費者に人気があります。
洋ランは販売単価が高く、花きの産出額の中では2位を誇る品目です。栽培期間が長いことによるエネルギーコストについては注意しなければいけませんが、自社で販路を確保すれば流通コストの課題を解決できる場合もあります。