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日別アーカイブ: 2023年9月8日

草刈りロボットはもう身近ですよね

草刈りロボット」なんてのは皆様が生活の中にも、かなり溶け込んでいるのではないのでしょうか?

渋谷の宮下パーク屋上には草刈りロボットが常に稼働しております。

今年度の国際農機展2023でも最新型の草刈りロボットなどが展示されておりました。
では農業で草刈りロボットを導入するメリットはなんでしょうか。

 

除草作業の省力化

ロボット草刈機はリモコン操作や自律走行で運転できるため、除草作業の省力化につながるのがメリットです。除草作業の省力化で生まれた余力を別の作業に振り向けられるため、収益拡大のチャンスも生まれるでしょう。

さらに、斜面からの滑落や飛散物による負傷、高温下での熱射病などのリスクも回避でき、作業者の労働環境の改善にもつながります。

近年では農業の担い手や農繁期のアルバイト不足が深刻化していますが、作業員が足りない状態でも除草作業を実施できるので作物の病害虫リスクの軽減にも効果的です。

 

耕作放棄地や荒廃農地の除草作業が可能

草刈りロボットを導入すると、作業者の立ち入りに危険が伴う場所でも安全に除草作業を行えます。耕作放棄地や荒廃農地でも除草作業が可能なため、農地再生の目的でも活用されています。

ロータリー耕耘で除草すると、雑草の種子が土壌に埋め込まれ、農地再生後に雑草に悩まされる事例も見られます。しかし、草刈りロボットの場合は土壌表面の雑草だけを刈り取るため、種子を土壌に埋め込むことなく処理でき、雑草対策の効果が高まります。

さらに雑草対策の効果を高めるためには、草刈りロボットで除草した後に除草剤の散布や大型プラウによる反転耕を実施するのがポイントです。

 

位置情報や作業履歴のデータ活用が可能

草刈りロボットの機種によっては、RTK-GNSS(位置情報データによって基準地から現在位置を特定する技術)で高精度な位置情報を取得したうえで自律移動が可能です。ほ場の外周にエリアワイヤーを張って、作業エリアを指定できる機種もあります。

また、画像認識機能により、樹木などの障害物の位置や草刈りが済んだ場所を検出して高精度かつ効率の良い除草作業を実施できます。

さらに、作業履歴のデータを活用して適切な除草時期を予測し、除草を行うことで、病害虫の発生リスクの軽減を図ることも可能です。

 

 

草刈りロボットの導入により、ほ場の除草作業の省力化や安全性の向上が期待できます。エリアワイヤーやRTK-GNSSを活用した自動運転に対応した機種も開発されています。

これまで草刈りに必要だった作業員を別の農作業に振り向けることで、人手不足対策や収益力向上に寄与できる点も、草刈りロボットの特徴です。また、耕作放棄地荒廃農地の再生にも草刈りロボットを活用する事例もみられます。